こんにちは!
浜松市マルル助産院 助産師の宮﨑順子です。
母乳育児をお話するときに、どうしてもメリット、つまりは利点という視点が多くなったりします。
今年度の日本ラクテーションコンサルタント協会の母乳育児支援学習会では、利点という言葉ではなく、「重要性」というワードがたくさん出てきました。
母乳育児の重要性。
私たち支援者も、「母乳育児の重要性」を学ぶ必要があるのです。
母乳育児に対する妊娠中の考えは、「ぜひ母乳で育てたい」「母乳が出れば母乳で育てたい」と97%くらいの女性が希望しています。
現実は・・・。
生後1ヶ月では、母乳のみ50%程度、混合栄養45%と95%くらいが母乳をあげています。
生後3ヶ月では、母乳のみ54%、混合栄養35%の大体90%くらい。
これをどう捉えるか。
このコロナ禍、どうしても支援が行き届いていないのか・・・。
最新のデータ、2021年での生後1ヶ月の母乳のみの割合は、34.2%、2019年は41.1%ですので、ほんの2年でガクンと母乳のみで育つ赤ちゃんが減っています。
私自身、母乳に対する母親の考えや実際に母乳育児の状況、産後の月経の再来も早くなっているのを肌で感じています。
母乳育児支援者としては、母乳育児の重要性を適切な情報を届けて、母親が選択できるように、その選択を尊重されるように伴走したい。