効果的な
母乳分泌UPの方法
効果的な
母乳分泌UPの方法
こんにちは!浜松市マルル助産院 宮﨑順子です。
今日は、母乳育児を軌道に乗せるためのポイントをお伝えします。
母乳育児って、赤ちゃんが生まれてからは軌道に乗るまでは、ちょっと頑張りが必要なこともあります。努力しようね〜とかではなくて、まずは、母乳が作られる仕組みを知ることからお伝えします。
プロラクチンが母乳を作る!
母乳が作られる仕組みとして、プロラクチンというホルモンが大きく関係しています。このプロラクチンは赤ちゃんが生まれると、最高潮に、めちゃくちゃ放出されるものです。
何もしなければ、このプロラクチンは、どんどん減っていってしまいます。
さて、プロラクチンを最大限に出す方法は、乳頭を刺激すること。
赤ちゃんに直接授乳ができれば効果的です。医学的に理由があり、直接授乳ができない場合には、搾乳をして、乳頭を刺激するのも有効です。
効果的な方法
母乳の産生を軌道に乗せるには、1ヶ月位くらいの新生児の時期がとても重要です。
この時期は、母乳を作る大事な時期なので、できればお母さんは授乳とおむつ変えたり以外のことはサポートを得て、赤ちゃんの授乳とお世話に集中して向き合える時間ができるといいですね。
母乳が作られるためのポイント!
- 1日、8〜10回以上の直接授乳、または、搾乳
- 1回の授乳時間を長くとる
- 夜間の授乳がより重要
これらの状態があると、母乳を作るプロラクチンがより多く作られることがわかっています。
授乳をするとスイッチが入って、オキシトシンというホルモンが分泌されます。プロラクチンで母乳を産生して、オキシトシンで母乳を分泌します。オキシトシンが分泌されると、プロラクチンの分泌も上がります。
今あなたの授乳はいかがでしょうか?
知っておいて損はナシ!
母乳が出る仕組み、いかがでしょうか?
夜間に寝れないことで、疲れが溜まるのも、ストレスですね。
新生児期1ヶ月くらいは、お母さんは赤ちゃんのリズムに合わせて休息を取ることをお勧めします。
赤ちゃんが寝ている時には、昼夜関係なく一緒に寝る。
すると、夜間の授乳の負担が少し軽くなるかもしれません。特に初めてのお子様を迎えた時には、そのように生活してみてくださいね。
経産婦さん、特に上のお子様と日中も共に過ごす時などには、新生児ちゃんのペースで休むことが難しいかもしれません。
その時には、上の子のお昼寝の時だけでも一緒に休めるようにしてみたりしてみてはいかがでしょうか?
現実は、その時だけが貴重な一人時間で、あれこれしたい気持ちもありますね。うんうん、そのお気持ちもよくわかります。ほっと一息つく時間も大事です。
上の子の時に授乳していると、その時にプロラクチンをキャッチする細胞ができていたりするので、あまり神経質にならず、リラックスしてお過ごしくださいね。
授乳期を通して、授乳回数が5回くらいになると、プロラクチンが一気に減ってしまい、母乳の産生が減っていくことが多いと言われています。回数だけでなく、プロラクチンが作られる夜間の授乳がなかったりすることも、影響します。プロラクチンは月経にも影響していますので、授乳期であっても、プロラクチンが減ると、産後の月経の再来は早まる傾向にあります。
母乳育児を軌道に乗せるには、はじめの14日間がゴールデンタイムです。新生児期がめちゃ大事。母乳育児を希望する時は、早めにご相談くださいね。